北海道のとある内科クリニックの副院長。いい年頃の副院長。もうそろそろ生活習慣病が気になります。そうだ、血圧でも測ってみよう。患者様に「毎日測ってね」と偉そうに言ってますが、どれだけ大変なんでしょう？ということでブルートゥースでスマートフォンと連携できるものを紹介します。
どの血圧計にしようかな？
血圧計はきちんとしたものを購入しようということで、大手メーカーにしました。そこで悩むのが上腕式か手首式かです。測定条件が一定になりやすく測定値が安定するため、患者様にも上腕式を勧めることが多いです。クリニックの自動血圧計もすべて上腕式です。しかし、毎日しかも1日2回朝夜測定するのは大変です。手首式のメリットは手軽に測れる、持ち運びも楽ちんということです。上腕式を持っていても測らなくなっては意味がありません。ということで、あえて手首式を選びました。
どこで購入した？
いくつかのメーカーのホームページで性能を比較しながら最終的にオムロンの手首式血圧計（HEM-6233T）に決めました。Bluetooth連携でスマートフォンに記録でき、正しく測定できる手首の位置をお知らせする「測定姿勢ガイド」付き、静音、2人分の記録ができるというものです。購入はAmazonで税込14608円でした。ちょっと思い切りましたが、長く使うものなので、、、。
初期設定
本体は電池を入れて、時間を設定します。スマートフォンと連携するにはOMRONconnect（オムロンコネクト）というアプリをダウンロードして、IDを登録しましょう。アップルのヘルスケアアプリ以外にも色々なアプリと連携できます。測る時間に通知することもできます。アプリ付属のかんたん血圧日記では血圧の経過をカレンダー、グラフ、表で見ることができます。朝の最初の3回の平均を朝血圧（1回ならその値、2回ならその平均）、夜最後の3回を夜血圧として表示してくれます。わかりやすいです。測定は手首に巻いてボタンひとつで終了、自動でスマートフォンに転送されます。
血圧を測定みよう
まず測定時間について説明します。朝は起きてトイレに行った後に1-2分以上安静にしてから測ります（朝食、内服の前です）。夜は寝る前、布団に入る前に1-2分安静にしてから測ります。椅子にしっかりとすわり、足を組まないで楽な姿勢を取りましょう。椅子がテーブルと遠いと前かがみになってしまうので注意しましょう。上腕式は自然と心臓の高さになりますが、手首式では血圧計の位置を心臓の高さに合わせます。ここで、「測定姿勢ガイド」が役立ちます。画面の右側に正しい測定位置が表示されるので、安定した高さで測ることができます。自分で思っているより低めだなという印象でしたので、肘を曲げすぎて高めで測定している方がいるかも知れません。手首が心臓より高いと測定値は低めに出ます。上腕式の場合は概ね心臓の高さと一致するため安定して測れるということですね。この血圧計のすごいところはほとんど音がしません。
実際測ってみると、あれっ、朝の血圧が高めですね。診察室血圧は140/90mmHg以上で高血圧、家庭血圧は135/85mmHgを超えると高血圧となります。病態によって目標値は異なりますので主治医に確認してください（今回は触れません）。今まで、あまり気にしていませんでしたが、測ってみると私もなんと高血圧でした。朝、夜測っていますが、たまに忘れてしまいます。食事も気をつけて続けてみようと思います。これで患者様にも強く言えなくなりました（困った）。
家庭血圧測定についての素朴な疑問（高血圧ガイドラインより）
いつ測る？
朝（起床後）1時間以内、排尿後（服薬前・朝食前）、および晩（就寝前）に座位1-2分の安静後に測定します。日課にしましょうね。
何回測定する？
1機会に「原則2回」測定し、その平均をその機会の血圧値として用います。今回紹介した血圧計は3回の平均を朝血圧、夜血圧として記録してくれます。なので、私は1機会に3回測定しています。他の血圧計にも平均表示機能があると思いますので利用しましょう。
いつまで測定する？
高血圧者では、自己測定が可能である限り、生涯にわたり測定することが推奨されています。毎日測ることで、自分でも気をつけますね。ダイエットと同じです。毎日測定しましょう！
1回だけ高くなったけどどうしよう？
血圧は常に変動しています。高い時もあれば、低い時もあります。血圧値の評価には、朝・晩それぞれの測定値7日間の平均値を用いるとされています。よって、1機会の血圧値に一喜一憂しないで、少し長い範囲をみてみましょう。
まとめ
ブルートゥースでスマートフォンに記録できる血圧計を購入しました。私も少し高めでしたので、生活習慣を見直してみようと思います。一緒に毎朝、毎晩血圧測定しましょう。安定したから測らないといわずに続けましょうね。
コメント