コロナワクチンを受ける前にコロナワクチンについて知っておこう!

疾患

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)については毎日のようにニュースでやっていますが、自分が接種するイメージはできていますか?実はまだ自分自身も接種していませんが、自治体によっては高齢者の接種も始まりますので、コロナワクチンについて知っておきましょう。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)

新型コロナウイルスに感染すると、熱や咳といった風邪によく似た症状がみられます。軽症の方が多いのですが、重症になると呼吸困難や肺炎が重症化し、命に関わる場合もあります。軽症の場合でも、倦怠感や息切れなど後遺症を起こすこともあります。最近は変異型の割合も増えており、感染力が強かったり、重症化が多かったりと心配なことが増えています。

感染を防ぐ、重症化を予防するためにワクチンを摂取しましょう

現在世界で承認されているワクチンはいろいろありますが、日本で承認されているのはファイザー社のワクチン(コミナティ)です。医療従事者、高齢者向けのワクチンはこのワクチンとなります。このワクチンは世界初のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンです。新型コロナウイルスの遺伝子であるmRNAの一部を投与することで、体内でウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体が作られます。この抗体が新型コロナウイルスの感染や重症化予防に活躍します。1回目接種後、3週間で2回目の接種を行います。

自分は接種した方がいいのかな?副反応も心配だしな?

ワクチン接種は任意です。ワクチン接種による利益と不利益を考慮して考えましょう。副反応が気になる方が多いと思いますが、とんな方が注意すべきか、どんな副反応があるのか、どう対処するのかを知っておくと心配が減ると思います。自分が感染した場合のリスク、感染を広げるかもしれないリスクなどを考慮してじっくり考えてください。

どんな方が注意すべき? 本ワクチンが受けられない方

  • 明らかに発熱している方:37.5℃以上の方は受けられません
  • 重い急性期疾患にかかっている方:何かしらの急性期疾患にかかっている方は体調がよくなってから受けましょう
  • 本ワクチンの成分に対し重度の過敏症の既往歴のある方:本ワクチンの成分であるポリエチレングリコール(PEG)が関与する場合があるようですが、PEGは化粧品や他薬剤にも使用されており、アレルギーの既往があるかの判断は難しいことが多いです。
  • 上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方

どんな方が注意すべき? 本ワクチン接種に注意が必要な方

  • 抗凝固療法を受けている方、血小板減少症または凝固障害のある方:筋肉内の出血を起こすことがあります。抗凝固薬を内服している方は接種後2分程度、接種部を圧迫してください。
  • 過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 心臓・腎臓・肝臓・血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方:心臓・腎臓・肝臓と言われてしまうと多くの方(特に高齢者)が該当しそうですね。
  • 過去に予防接種を受けて、2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状が出た方
  • 過去にけいれんを起こしたことがある方
  • 本ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
  • 腎機能障害・肝機能障害のある方:こちらも多くの方(特に高齢者)が該当しそうですね。

本ワクチンの安全性・起こりうる副反応

重い症状としてはショック、アナフィラキシーがあります。ワクチン接種直後から30分以内に以下の症状が現れた場合に疑います。アナフィラキシーが疑われた場合はアドレナリンの筋肉注射をすみやかに行う必要があリます。観察時間中に気になる症状があれば、スタッフに声をかけてくださいね。

  • 皮膚症状:皮膚のかゆみ、蕁麻疹、紅斑、皮膚の発赤など
  • 消化器症状:腹痛、吐き気など
  • 呼吸器症状:声のかすれ、くしゃみ、喉のかゆみ、息苦しさなど
  • 循環器症状:蒼白、意識混濁など
  • 視覚症状:視覚の異常

重い症状以外では注射部位の痛み、下痢、筋肉や関節の痛み、頭痛、疲労・寒気・発熱があります。多くは2日程度で改善するようです。これらの症状は2回目接種により多く、非高齢者に多いようです。

かかりつけの医療機関もしくは集団接種会場で接種します

自治体によって異なるため、クーポン券(接種券)に同封の説明をよく読んで対応しましょう。かかりつけの医療機関で接種する場合と、その他の場所で接種する場合の大きく2つに分かれると思います。いずれも予約が必要となります。不明な点があれば、各自治体へお問い合わせください。接種は公費対象となり、希望者は無料で受けられます。

問診→接種→15~30分の経過観察→帰宅

問診を受け、接種可能と判断されれば、いよいよ注射です。コロナワクチンは筋肉注射です。インフルエンザワクチンの皮下注射と違い、針は垂直に肩の三角筋という筋肉内に注射をします。テレビでよくみますが、ワクチンを接種する映像はとても怖いですよね。注入液はインフルエンザワクチンより少なく、一般的に筋肉内の方が痛みは少ないようです。安心してくださいね。接種後は15~30分経過をみて問題なければ帰宅となります。帰宅後に上記の症状がでる場合もありますので、心配なことがあれば相談してください。ワクチン接種後もマスク着用、三密の回避、手洗いは継続しましょう。

まとめ

新型コロナウイルスのワクチンについて紹介しました。新しいワクチンなので心配なこともありますが、起こりうることを知っておくと少し安心出来ますね。接種が出来ない方はほとんどいませんが、多くの高齢者は注意が必要な方に該当するかもしれません。しっかり情報収集し、ご家族や主治医と相談して接種するか考えましょう。

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