カフ式血圧計を内蔵したHuawei Watch D2が2025年2月13日に発売されました。
カフ式血圧計を内蔵したスマートウォッチはめずらしく、さらに日本の管理医療機器認証を取得しており、安心して日々の血圧測定を行うことができます。
前回はHuawei Watch D2での血圧測定について書きました。今回は、日本のプログラム医療機器承認を取得した心電図測定について書きたいと思います。
Apple Watch Series 6 → Pixel Watch 2 → Huawei Watch D2
以前、心電図測定のできるApple Watch Series 6を持っていました。私自身はAndroidユーザーなので、子供のお下がりiphoneと2台持ちで使用していました。Apple WatchではApple Watchを装着していない方の手の指をDigital Crownに当てて、30秒で測定できました。Apple watchでの心電図測定は診察室で、患者さんの指導に活躍しました。動悸で受診した患者さんにこんなのもあるよーって感じです。スマートウォッチとしてはほとんど利用していませんでした（できませんでした）。現在はiPhoneユーザーの子供にあげちゃいました。
その後Pixel watch 2を買い、スマートフォンとの連携に感動しました。健康管理としてはFitbit Premiumに入らないと詳しい情報やアドバイスがみられないので少し不満でした。Pixel Watch 2では心電図測定はできません。ただ、PixelスマートフォンとPixel watchの組み合わせは最強です（一応フォローしておきます）。
そこで登場したのがHuawei Watch D2です。カフ式血圧計を内蔵し、心電図測定もできるすぐれものです。Pixel watchほどスマートフォンとの連携はできませんが、AndroidにもiOSにも対応していますので、皆さんにおすすめです。
Huawei Watch D2で心電図測定してみよう
①上ボタン→アプリ一覧から心電図を選択します。②ホーム画面左スワイプで表示される脈拍が表示されているカードからも心電図測定にいけます。③Watchをしていない手の指先をしたボタンに当てます。④30秒安静にして待ちます。呼吸は止めずに自然な感じで。⑤結果が表示されます。一番上に洞調律（規則正しく正常な速さ）、その下に心拍数69bpmと表示されました。心房細動の兆候は見られませんでしたと記載されています。⑥その時の症状も追加することができます。詳細な結果はHuawei Healthアプリで見ることにしましょう。判定結果は『洞調律』、『心房細動』、『判定不能』、『心拍数が50より下』、『心拍数が110より上』と表示されるようです。
Huawei Healthアプリで心電図サマリーをみよう
①Huawei Healthアプリのホーム画面の心機能をタップします。②少し下にある心電図をタップします。最近の心電図測定結果が表示されます。④詳しく見たい記録をタップすると詳細画面になります。心電図部分は拡大表示したり、左右にスクロールして30秒間の記録を見ることができます。⑤右上のダウンロードをタップするとPDFファイルとして保存できます。
結果における注意点
説明書によると、Huawei Watch D2では心房細動以外の不整脈は検出できず、心拍数50～110/分の範囲でしか心房細動の兆候を検出できないとのことです。また、期外収縮（単発の不整脈）も判定不能と表示されるとのことです。
判定不能という評価であっても記録を見せていただければ、不整脈の判定はある程度できます。動悸など症状があればどんどん心電図を記録して、病院に持ってきてください。スマートフォンの画面でもよいですが、PDFで印刷していただけると助かります（病院でも記録として保存できますので）。基線が揺れていると判定しにくいので、体も指も動かないようにして記録しましょう。
まとめ
Huawei Watch D2での心電図測定について書きました。動悸や不整脈で受診したけれども、受診時には症状落ち着いており、心電図は正常ということがよくあります。さらに調べるとなると1日つける心電図（Holter心電図）となりますが、ちょっと大掛かりな検査となります。そんな時にHuawei Watch D2やApple Watchがあれば、症状がある時にすぐに心電図をとるのができます。症状と心電図の関係がよくわかり、不整脈をつかまえる確率も上がります。スマートウォッチまではという方には携帯型心電計というものもありますので、主治医に聞いてみてください。
