コロナワクチン2回目接種後の経過を報告します。いろいろなメディアで2回目の副反応が強く出ると報告しているのでみなさんも心配していると思います。まず、副反応についてまとめ、その後に私の状況をお伝えします。
日本人医療者における副反応(ファイザー製コミナティ)
アナフィラキシーや死亡例は前回の通りですが、今回はもう少し軽度の副反応についてお伝えします。ワクチン接種初期の約2万人の医療従事者のコホート調査によると、接種部の痛み・発赤等の局所的なものは1回目、2回目ともにあまり変わりないようです。いずれも2日目がピークで3日をすぎれば改善していくようです。発熱(37.5℃以上)、倦怠感、頭痛などの全身の症状は1回目より2回目に頻度が高いようです。全身反応も2日目がピークとなっています。37.5℃以上の発熱、倦怠感、頭痛は非高齢者に多く見られています。38℃以上の発熱も5人に1人程度あるようで、この方は高熱、倦怠感、頭痛に悩まされる可能性があります。以下に新型コロナワクチンの投与開始初期の重点調査(コホート調査):健康観察日誌集計の中間報告第6版(2021/4/30)の結果を示します。
接種部局所 | 発赤 | 腫脹 | 硬結 | 疼痛 | 熱感 | かゆみ |
1回目(%) | 14.0 | 12.6 | 10.7 | 92.3 | 12.9 | 8.0 |
2回目(%) | 16.3 | 14.3 | 10.3 | 90.8 | 19.1 | 12.1 |
全身症状 | 発熱(37.5℃以上) | 38.0℃以上 | 頭痛 | 倦怠感 | 鼻水 |
1回目(%) | 3.3 | 0.9 | 21.2 | 23.2 | 10.3 |
2回目(%) | 38.4 | 21.5 | 53.7 | 69.6 | 14.6 |
ワクチン接種後2日目
ワクチン接種2日目の朝の体温は36.6℃と問題なし。接種部の痛み、腫脹はありますが、1日目と大きな変化はありません。今日も診療です。診療中も特に問題なく経過しました。夕方からちょっと倦怠感?気のせい?程度。19時体温を測ると37.2℃と微熱でした。しかし、それ以上の発熱なし。腕の痛みも1回目接種と同程度で、90度以上上げると痛いくらいです。寝る前の体温は36.7℃。今日は早くねることとします。
ワクチン接種後3日目
ワクチン接種3日目朝は36.7℃と改善。倦怠感もなく、腕の痛みは改善傾向です。腕の痛みに関しては1回目より少ない印象でした。腫脹、硬結は変わりありませんが、写真では赤味が目立ちます。症状の悪化はありません。インフルエンザの時も治っていくときに赤く(紫色)になるので体質なのかもしれません。やはり3日をすぎれば副反応は改善していく印象です。院内でもワクチン接種のシュミレーションをしてみました。もう来週からスタートなのです!
ワクチン接種後4日目
4日目朝の体温は℃。体調は良好です。本日も院内で最終シュミレーションをしてみました。24日うまくまわせると良いのですが、、、通常診療と一緒にやるのは大変そうです。そして、本日はモデルナ製、アストラゼネカ製の新型コロナワクチンが承認されるという良いニュースがありました。保管管理がファイザー製より楽なので、大規模接種会場でより使いやすいと思います。これで、日本でのワクチン接種が加速すると良いですね。
まとめ
ワクチン接種2回目終了しました。私は強い副反応ありませんでしたが、一緒に接種したスタッフの中には38℃の発熱、倦怠感で動けない方もいました。3日目にはおおむね改善していましたので、翌日にゆっくり休める日に接種することをおすすめします。また、家族同時に接種するのも良くないかもしれません。家族で寝込んでしまうという可能性があります。特に老夫婦では大変かもしれませんが、日程を分けるのが安心かもしれません。
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